冬休みが明け、今日から授業が開始しました! そして、正月気分も束の間、テスト期間がすぐにやってきますね。1月を乗り切れば、長い春休みがやってくるので、頑張って乗り切りましょう!! 今回ご紹介するのは、「ライティング・ラボ」です。「ライティング・ラボ」と聞いて、耳にしたことはあるけれど、どのようなことをする場所なのかわからない……という方が多いのではないかと思います。1月はレポート作成に追われる時期でもあるので、是非皆さんにもライティング・ラボを活用してもらうべく、取材をしてきました。
ライティング・ラボとは
参考文献の示し方や論展開などのレポート作成に関する様々な疑問について相談員が対応してくれる場所です。注意しなければならない点は、「添削をしてもらえる場」ではないことです。ライティング・ラボは、作成者自身の考えを基に相談員が更に質の良いものにするための助言をしてもらえる場のことを指します。
ライティング・ラボを利用するには、完成形の原稿を持っていかなければならない、と思っている人もいるかもしれません。ですが、必ずしも完全版を持っていかなければいけないわけではなく、草稿段階でも気軽に相談できます。
過去にあった相談事例
- 6,000字のレポートを課されて、今まで書いたことのない文量であるため、どのような構成で書けばいいのかわからない。
- 自分のレポートのテーマに対して、どのようにデータを収集すればいいか。
ライティング・ラボに行く際は、レポートを作成することに関する何かしらの相談事があれば、気構えることなく、気軽に相談できます。
ライティング・ラボが作られた経緯
ライティング・ラボは2022年から設置された新しい学習支援サービスです。
また、昨年度から上智大学の全学共通科目は一新されました。「キリスト教人間学」→「キリスト教人間学『他者のために、他者とともに』」、「ウェルネスと身体」→「身体のリベラルアーツ」へと変わりました。そして「思考と表現」、「データサイエンス概論」、「課題・視座・立場性を考える」が必修科目に加わりました。実は、新設された科目の中にある「思考と表現」がライティング・ラボと深く関わっているのです。「思考と表現」は元々選択科目として設置されていましたが、22年度から必修科目とされました。「思考と表現」の目的は、批判的思考、大学での学びに必要な思考力・表現力を身に着けることです。
私は春学期に受講していたのですが、意見文・レポートの書き方や引用の方法を学んだり、他者の原稿を読んでフィードバックをするなど、大学において必要なライティングスキルを実践的に深く学ぶことができました。ライティング・ラボは「思考と表現」領域の教員が相談員として学生のレポート作成のサポートをしてくれます。大学だけでなく、社会に出ても主体的に学び続ける自律した学修者を育てていくという目的があり、ラボには授業外の学びの場という意味が込められています。
ライティング・ラボ体験レポ
私もこの記事を書くにあたって、初めてライティング・ラボを体験しました。
ライティング・ラボを活用するにあたって
ライティング・ラボは3号館113Aにて、月曜日・水曜日は11:00~15:05、金曜日は11:00~14:20まで開室されています。利用するには予約が必要となります。予約は、ライティング・ラボ・予約受付フォームにて希望日の前日17:00までに手続きを行うことが原則です(こちらのURLから予約できます)。
相談時間は40分です。
※オンラインでも利用可能です。
私は今回、中間レポートの参考文献の明記の仕方と、自分の経験に基づいた考えの出し方について教えて頂きました。担当してくださったのは、基盤教育センター特任助教の中野遙先生です。まず、5分間ほど自分で作成した原稿を読み直した後、先生と原稿を一緒に見ながら、自分の疑問点に対して、先生から助言をいただくという流れでした。
自分の頭の中で漠然と考えていることがあるけれど、どのように文章に起こせばいいかわからない箇所があったのですが、「KJ法」という頭の中にあるアイデアを整理して、意見を出しやすくするコツを教えて頂きました。また、意見をどのように展開すれば良いのかについてもアドバイスを頂きました。
おわりに
私は、ライティング・ラボを体験する前は、かしこまった感じで、先生とレポートの相談をするものだと思っていました。しかし、実際は自分の思い描いていた印象とは全く異なりとってもアットホームな雰囲気でした。まだ自分の中で消化しきれていないことも先生に話すことで、書きたいと思っているものの意図を汲み取ってくれて、様々な提案をしてくれました。実際、私は先生から学んだ意見の出し方のコツを参考にしたことで、レポートの内容をより濃いものにすることができました。みなさんも、レポートを書く中でわからないことがあればぜひ、ライティング・ラボへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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2023.03.17