出発前からのリアル記録
2023.05.12
こんにちは。ひかるこです。もういいと言わんばかりの暑さだった夏休みを終え、秋学期のスタートですね。秋学期はぜひとも秋の涼しさを感じたいものです……。
そんな今夏、みなさんはどんな夏休みを過ごしましたか? 私はグローバル教育センターが運営している海外短期語学講座に参加し、韓国へ短期留学をしてきました! 学生記者クラブの中でも、この講座に参加した人が何人かいるようです。今回は、韓国とフランスの体験記をお届けします。
夏休みと春休みの期間、上智の交換留学協定校の語学学校が主催する語学プログラムに参加するプログラムです。言語教育研究センターが開講する科目で、運営や募集はグローバル教育センターがされています。私は韓国の延世(ヨンセ)大学に行きました。今回、2024年度夏期のプログラムでは10ヵ国の渡航先があり、英語圏からアジア諸言語圏やヨーロッパ諸言語圏と充実していました! プログラムに参加して成績を修めると、語学科目の単位付与もなされます。
大まかな流れは、募集説明会→申し込み(オンライン申請・誓約書等の書類提出)→参加決定→費用振り込みやガイダンスへの出席です(応募者が上回った場合は抽選になる場合があります)。
参加決定後は現地で通う大学への情報登録や保険の手続きをします。グローバル教育センターによるガイダンスでは、緊急時の対応や渡航地で生活するにあたって必要な予備知識を学びました。プログラム参加者とも顔合わせがあったので、他学科や他学年の人とも事前に仲良くなった状態で行くことができました。
現地に到着した後は、クラス分けテストの受験→授業開始→期末テスト→修了式→帰国という流れです。期間は8月4日から8月28日でした。
渡航初日と2日目は、現地サポーターの方と参加者全員での行動でした。空港からホテルまでは貸し切りバスで移動し、チェックインなどを済ませます。終わり次第自由行動だったので、私は同学年の子たちとホテル付近をショッピングしました。2日目は大学でのクラス分けテストです。当日中には結果が分かるので、それに従い次の日から授業を受けます。
週5日、朝9時から午後1時までの4時間授業でした。1限の授業が週5日毎日という時間割はこの4年間でも経験したことがなかったので、中々ヘビーでした(笑)。私のクラスは13人で、日本人の他に中国やロシアの方もいました。韓国語で彼らと互いの国について話し、韓国以外の文化に触れられたことも面白い経験でした。指定の教科書に沿って、1・2時間目は語彙や文法、3時間目は会話と読解、4時間目は活用練習(ペアワークや作文発表)を中心に4技能を学びます。どのクラスも全て韓国語で授業が進むので、4時間授業とはいえ頭がとても疲れました。授業を受ける建物の地下にはカフェやコンビニがあったので、休み時間におやつやドリンクを買いに行ったことが良い思い出です。ちなみに、大学は上智と比にならないほど敷地が広く(かつ坂も多く)、平坦な道で11号館の遠さに狼狽えていた自分が恥ずかしくなりました……。
プログラム終盤に控えているのは期末テスト。リーディングからスピーキングまで4つのテストを受けました。その他にも、授業内で個人発表の試験などがあります。ここで合格点を超えないと修了書はもらえません。帰国後の単位付与にも関わるので、しっかりと勉強しましょう!
放課後は、上智の友達や語学堂のクラスメイトと遊んだり、現地の友人に会ったりしていました。私は行きたい場所を渡航前にリストアップしていましたが、韓国では大学街といって大学近くに繁華街やファッションビルなど学生向けのお店が多く集まっているので、ノープランでも十分楽しめそうでした。
その他、大学のプログラムの一部として、放課後に大学にて3回の文化体験が行われます。内容はK-POPダンス、韓国料理、韓服(チマチョゴリ)の体験でした。特に思い出に残っている韓服体験では、クラスメイトとチマチョゴリ姿で大学内をまわり、たくさん写真を撮りました!
そして、以前記事にしたSOFEX2023のチームメンバーとも、今年1月の最終発表会ぶりに会うことができました! 特定の国に関心がある人は、学内外の交流プログラムを通じて友人を作っておくと、現地の人に案内してもらうという貴重な体験ができるかもしれません。
とにかく、参加して良かったです! 1か月間とはいえ、渡航前より韓国語が喋れるようになり、新たな出会いもあり、とても濃い時間を過ごすことができました。グローバル教育センターをはじめ、今回のプログラムをサポートしてくださった方には感謝ばかりです。
現地では日本との違いを感じたり、バスの乗り方すら分からず、失敗して落ち込んだりすることもありました。ただ、そんな環境にいられること自体が貴重で嬉しく、失敗などから新しい知識をどんどん吸収した日々でした。他国で過ごす意義を実感できた1ヶ月です。
他国で生活するというのは簡単なことではなく、勇気が出ない方もいると思いますが、この1ヶ月という期間の短期語学研修はそんな方の背中を押してくれるプログラムだと思います。語学を学びたい、関心のある国がある、海外で1ヶ月過ごしてみたい、色んなきっかけからで良いので、挑戦する価値のある素敵なプログラムです。ぜひ、このプログラムを通して夏休みや春休みに外の世界へ出てみてください!
参加できます! 私が行った大学では難易度別に全8クラス分けられており、韓国語の読み書きにあまり自信がない人向けのクラスも開講されていました。クラス分けテストに基づいて割り当てられるため、自分に合った難易度で講義を受けることができます。
お金、身分証明書(コピーも)、加入した海外保険の書類、常備薬、携帯電話です! お金は現金とクレジットカードなど複数持って行った方が良いです。私はお金のおろし忘れで、現金は財布に元々入っていた分のみの渡航となってしまい、クレジットカードが命綱でした……(忘れ物には注意)。薬も現地で買えはしますが、費用が高かったり医療用語の理解が難しかったりする場合があります。風邪や病気に備え、事前にかかりつけ医などから処方されたものや市販薬など、自分が慣れているものを持っていく方が安心です。海外保険の書類は、万が一の場合、病院での治療費免除などで使用するので忘れずに!
滞在国・期間によって異なりますが、今回韓国にて約1か月の滞在では、およそ10万円前後が妥当だと思います。滞在したホテルは自炊もできたのですが、1か月という期間でいうとほぼ外で食べることが多かったです。滞在中に他の都市にも行きたい、現地のイベントに参加したいなど、やりたいことをリストアップすると予算を決めやすかったです。
確実にアップします! 語学堂の授業はもちろん、その国の言語に包まれて生活し、その国の言語を使わないといけない環境で生活した影響は大きかったと思っています。上智からのプログラム参加者とは滞在したホテルや語学堂でもよく顔を合わせていたので、一切日本語を使わない環境ではなかったのですが、1か月であれ初日に比べると韓国語が出てくるスピードがアップしました。
ここからは、同じく海外短期語学講座を通じてフランスのフランシュ・コンテ大学へ留学した友人の体験談を簡単に紹介します! 8月3日から9月1日、約1か月間の思い出を聞きました。
まず、学校生活では講義が8時30分から15時30分と少し長め。こちらも同じく、クラス分けテストによって各クラスに振り分けられます。フランス語を履修済みだったため、渡航に向けた勉強は特にしていなかったようです。講義スタイルも同様に、4技能をバランスよく学ぶ内容だったそう。途中2時間のお昼休憩では、学校から徒歩20分ほどの中心街へ行ってご飯を食べたり散歩をしたりして楽しんだそうです! ちなみに、フランスでのプログラムでは期末テストはなかったとのことです。渡航先によって、プログラムの内容は少しずつ異なります。
学校以外の時間は、とにかく外に出て過ごしていたとのこと。土日は予約をすれば学校のプログラムとして旅行に行くことができ、ストラスブール・ローザンヌ・アルボワやドゥーの滝といった場所を巡ったそうです。その他、個人的にパリへも旅行に行ったそう! 近場でも歴史的な建物などがあったため、いつも忙しく遊ばないと回り切れない! と感じていたそうです。私も、韓国では毎日予定が詰め詰めの日々でした(笑)。
韓国のプログラムではホテルに滞在しましたが、フランスではホームステイだったようです。家に帰ると、元料理人のホストファザーがフルコース料理を作ってくれたそう。ホームステイならではの体験です!
思い出もたくさんあったとのことだったので、お話をそのまま紹介!
まずは、流れ星を運よく見ることができました! 夏季のフランスでは毎年、流れ星を見ることができます。食べ物も、旅先で適当に買ったものであれ、どれもおいしかったです。中でも、一番美味しかったものはピスタチオとココナッツのアイス。本当においしくて、日本のみんなにも食べてほしいほどでした。
現地で過ごした中で注意すべきと感じたのは、日差しと乾燥です。想像以上に日差しが強かったので、夏の渡航であれば日傘は絶対必要だと思いました。乾燥も、鼻と喉を痛めてしまったので対策が必要です。私はフランスの美味しい蜂蜜を食べてなんとか乗り切りました! フランスは日本と異なり硬水でしたが、思っていたより味がまずく感じることはなく、髪もギシギシにならず安心しました。むしろ……サラサラになりました(笑)。
日本とはまた違ったコミュニケーションのあたたかさも思い出に残っています。道のベンチでご飯を食べていると「ご飯楽しんでね!」と言われたり、お店入ると必ずお互いに挨拶したりと、日常生活に会話が溢れていました。あたたかな気持ちになることの多い、フランスならではの素敵な生活を過ごせました。
最後に、海外短期語学講座だったからこそ、1か月間がっつりフランス語を勉強できましたし、一方で遊ぶ余裕もあったので文化体験もできました! この期間を通して、異文化や優しいホストファミリー、新しい好きな食べ物(エッグカスタード)、自由な自分など、新たな出会いが得られたことにも感謝しています。本当に充実した夏休みになりました!
少し長くなってしまいましたが、私も友人もそれぞれの国でとても充実した学びと経験を得ることができました。この記事を読んで、少しでも今後のプログラムに心を動かされる人がいたら嬉しいです!
詳細は、「Loyolaダウンロードセンター>グローバル教育センター>★【海外短期プログラム】募集要項・誓約書他」で確認してください。
申込受付期間
2023.05.12
2022.05.27