「自分らしくいる」ってどういうことでしょう。みんなが生きやすい社会って?正解のない問いのなかで考えを巡らせることも多いいま、自分の心の声に耳を傾けるにはどうしたら良いのでしょう。
SSICでは2021年6月25日、教職協働LGBTQチームと共催でメイクアップアーティスト/僧侶の西村宏堂さんをお招きし「周りの声に惑わされず、自分の声を聴く方法」を開催しました。西村さんのご著書を読み、メディアを見ていた学生も多く参加。一人一人が自分の心と向き合うきっかけとなる言葉をたくさんいただいた会となりました。
参加者の声
「本当に来てよかったと思える講演でした。他人を気にして生きてしまっている自分がいて、それが悩みでどうしたらいいか分からないと思っていました。でも自分がどうしたいか、自分が正しいと思うことを信じる勇気を持とうと思えるようになりました」
「心と向き合った時、パッと頭に浮かんだものを選ぶというお言葉が心に残りました。これから選択に迷うことがたくさんあるかと思いますが、この言葉を胸に自分らしい人生を過ごしていきたいと強く思いました。参加することができてよかったと心から思っています」
「私は、男性だから、女性だから、というフィルターをかけて見られるのが本当に嫌で、ひとりの人間として扱ってほしいと常日頃思っていて、普段はあまり女性らしくしないのですが、生物学的に出てしまう女性的な部分に対しては自分でも対処しようがないし、それに対して女性だからこうだと他人から指摘されることが悔しいです。 しかし、今回のお話を聞いて、宏道さんのように、自分の考え方を良い方向に持っていくことで少し前向きになれそうだと思いました」
「私は大学1年生の時から、国際協力の活動をしてきました。最近は活動の形が変化し、SNSで自身の考えを発信する人が多くなっています。そのような友人や先輩を見て、無意識に『自分もやらなければいけないのではないか』と中々発信できない自分を否定的に見ていました。しかし、自分の考えを否定されるのではないかという恐怖があり、今でも行動にしていません。今日の講演をお聞きして、まずは自分が自信を持って発信できるように知識を付けることが、行動への一歩だと感じました。そして、身近な人へと発信の輪を広げていこうと思いました」
企画者memo
宏堂さんの本『正々堂々』を読んでから講演に臨みました。お話の内容は本と大きく変わりませんでしたが、対面で聞くことで宏堂さんの言葉がよりスッと心に入ってきたのが印象的でした。時々宏堂さんの葛藤が手に取るようにリアルに感じられることがあり、苦しくなることもありましたが、差別や葛藤を経て講演をされている宏堂さんを見て「自分を大切にすること」「そのまま受け入れること」ができた時の人の強さを感じました。自分を肯定できることで、本当に人生変わりますね!
SSICでは今後もさまざまな学びの講座を開催する予定です。みなさんも見聞を広める機会としてぜひ活用してみてください。