お久しぶりです! ついに、大学生の特権ともいえる長〜い夏季休業が明けましたね。途中、成績の公表があってひやひやする場面もありましたが、おおむね楽しく、充実した夏休みを過ごすことができました。かき氷を食べたり、お祭りに行ったり、カフェ巡りをしてみたり。残念ながらロマンスはありませんでしたが…!(笑)。
そんな約2か月あった夏休みの中で、私にとって最大のイベントは、8月30日から9月10日まで、ガーナに行ったことです! 大学の*実践型プログラム「アフリカに学ぶA」にてガーナに渡航してきました。
*実践型プログラムについて詳しくは、夏期休暇 実践型プログラム|上智大学 ウェブピロティを参照してください。また、他の体験談が気になる方は、「#309」「#235」などもぜひ読んでみてください:D
この「アフリカに学ぶA」は、上智大学で長く続く人気プログラム(事務の方いわく!)です。なんと上智大学として初のガーナ派遣とのこと! 私自身にとっても初めての西アフリカへの渡航で、大学と“おそろっち”でした(笑)。
結果として、このガーナ滞在はとても楽しく、そして学びの多い経験になりました。この記事では、その貴重な体験の一部を、みなさんに少しでも共有できたらと思っています!
Ⅰ ガーナってどこやねん?

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そもそも、「ガーナってどこ?」って思う方も多いかもしれません。
ガーナは西アフリカに位置する民主国家で、西アフリカ地域ではナイジェリアに次ぐ経済規模を誇ります。実は、アフリカ諸国の中でも最も早く脱植民地化を果たした歴史を持っていて、その点でもアフリカの中では特別な存在。公用語は英語で、共通語はトウィ語が使われています。
ロッテの「ガーナチョコレート」という商品があるように、主要産物といえば、言わずと知れたカカオ!そして、天然資源にも恵まれており、金が豊富に採れることで知られています。
今回のプログラムで訪れたのは、首都アクラ、ケープコースト、エルミナの3都市。それぞれ沿岸部に位置していますが、雰囲気や街の空気感、人々の様子は全く異なっていて、毎日が新しい発見の連続でした。
ちなみに日本からガーナまでは直行便がないため、今回はドバイ乗り換えでの渡航。トータルで約18時間の移動はなかなかハードでしたが、多すぎるくらいの機内食でなんとか乗り越えることができました。機内食、おいしかったです!
Ⅱ Let’s study & enjoy Ghana !
-Study from Lecture
今回のプログラムでは、ガーナ大学アフリカ研究所が受け入れ先となり、政治・歴史・経済など、幅広い分野にわたる講義を提供していただきました。どれも興味深い内容でしたが、中でも最も印象に残ったのは、なんと「ダンスレッスン」!
リズムに合わせて体を動かすそのダンスは、個人的には日本の祭りで踊る盆踊りや、地域の伝統舞踊にどこか似ているように感じました。使用する楽器は主に太鼓。太鼓の音と、それに合わせて拍をとるシンプルな道具だけで、全員が一体となって踊ります。シンプルだけど奥深く、リズム感がないとかなり難しい……。私はもういっぱいいっぱいでした(笑)。
講義のあとで知ったのですが、実は私たちが教えてもらったダンスは子どもが踊るレベルのものだったそう。先生によると、大人が踊るダンスはもっと激しくてパワフルとのことで、それを聞いて驚きつつも納得。それでも、初めて体験するアフリカのリズムに身をまかせ、言葉が通じなくても自然と笑顔になり、一体感が生まれるあの空間は本当に特別でした。「言葉がなくても一つになれる」という言葉の意味を、まさに肌で感じた瞬間です。


-Study from Visit!
もちろん講義だけでなく課外活動も盛りだくさん! アクラでは、クワメ・エンクルマ記念公園(Kwame Nkrumah Memorial Park)や独立記念凱旋門(Independence Arch)など、現代ガーナの歴史において重要な場所を訪問。初代大統領クワメ・エンクルマの歩みをたどることで、ガーナがどのように独立し、今の形になっていったのかを肌で感じることができました。
そして、ケープコースト城やエルミナ城では、16世紀から続いた奴隷貿易の歴史に向き合いました。これらの城は、かつて奴隷たちが「商品」として扱われ、アメリカ大陸へと送られていった場所です。授業で学んだ「奴隷貿易」という言葉。その出来事が実際に行われた場所に自分の足で立つという経験は、想像以上に重みのあるものでした。
中でも強く印象に残っているのが、城から見える一面のオーシャンビュー。とても美しくて静かな海。その景色を見ながら、「あの時、連れてかれた人たちは何を思い、この海を見つめたのだろう」と胸が締めつけられるような気持ちになりました。


-Study from Daily Life
さらに、講義や課外活動以外にも、ガーナでの生活の中にはたくさんの学びや異文化に触れる機会がありました!
まず目を引いたのは、アフリカ布の数々。色鮮やかで大胆な柄が特徴的で、洋服やバッグ、アクセサリーなどに使われています。日本のファッションとは全く違うエネルギーを感じ、現地の人々の生活に根付いた文化の深さを実感しました。
それから、道路や店の看板、広告など、街のあちこちに見られる文字やデザインも日本とはまったく異なり、初めて見るものばかりで新鮮でした。英語表記が多いものの、ところどころ現地の言葉が使われていて、目でも文化を感じることができました。


【番外編!ガーナの食文化について】
ガーナの料理は、全体的にちょっと濃いめの味付けで、スパイスが効いた辛い料理がメイン。辛さでお腹をやられることもありましたが、辛いもの好きにはたまりません! イタリア料理代表のピザもガーナ風で香辛料のピリッと後味が癖になる味でした。
辛いものが苦手な人には、ぜひプランテーンバナナの揚げ物をトライしてほしいです! これは甘くないおかず用のバナナを揚げたもので、フライドポテトよりもほんのり優しい味わい。ピリ辛メイン料理と一緒に食べれば、ガーナの味の虜になること間違いなし♡
そしてやっぱりガーナといえば……そう、カカオ! チョコレート! ガーナ産のチョコレートは夏の暑さでも溶けにくい優れもの。中でも個人的におすすめしたいのが、Cherelleの60%カカオ板チョコ。本当に美味しくて、一度食べたら忘れられません!


Ⅲ 終わりに
全日程を通して、ガーナで過ごした10日間は本当に楽しかったです! 日本とはまったく異なる文化や価値観に触れることができて、とても貴重な経験になりました。同時に、日本という先進国とガーナという途上国での物事の認識の違いを強く実感した日々でもありました。
こうした先進国と途上国の間にある視点のズレやギャップに気づくことができたのは、大きな収穫です。これからますますグローバル化が進む中で、先進国と途上国が対等なパートナーとして共に歩んでいくためには、この視点のズレに気づき、対話を重ねることがとても大切だと改めて感じました。
アフリカは日本から見るととても遠く、異国すぎて一歩踏み出すのに勇気がいるかもしれません。でも、もし迷っているなら、ぜひ参加をおすすめします! 行った人それぞれに違った学びがあるはず。ぜひ、あなた自身の視点で現地のアフリカを見てみてほしいです。
最後まで読んでくれてありがとう!
Medaase(ありがとう)!

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2025.07.29
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