2021.08.30
突然ですが皆さん、4月に四谷キャンパスの新しい建物が完成したことはご存じでしょうか。6号館(ソフィアタワー)の東側に建てられた木造3階建ての施設は15号館と名付けられ、その特徴的な見た目が早くも一部で注目を浴びています。そんな15号館のこと、皆さん気になっていませんか?? 本来学生が利用できるのは秋学期が始まってから……ということになっているのですが、この度夏休み中の取材をお受けいただけることとなり、実際に15号館の中にも入らせていただきました!
この記事では15号館の役割やデザインなど、現時点で分かる情報を学生目線でまとめてお伝えします。
15号館って、どんな感じ……?
15号館といえば、やはり外観のことが真っ先に話題にのぼるのではないでしょうか。北門を右手に6号館沿いを少し歩くと見えてくる15号館の外壁は、無数の木材が格子状に合わさったデザインで、道行く人も思わず目を向けてしまうような存在感を放っています。
上智の特性上、十字架ではないかと言われることも少なくないこの模様ですが、最初から十字架を意識して作ったわけではないそうです。中から外の景色が見通せてなおかつ風通しも良くなる、格子のデザインにこだわりがあるとのことでした。
それでは、中の方もご紹介します。まずは1階ですが、ここには新しいカフェが入る予定だそうです! 学外者も使えるということで、地域との交流拠点になるかもしれませんね。取材当時は絶賛工事中で中の様子は分かりませんでしたが、これは皆さん楽しみなのではないでしょうか。
次に、教室部分へと移っていきます。15号館は通常の建物よりもコンパクトな作りになっており、2階と3階にそれぞれ1つずつ教室が配置されています。その中から、まずは2階の教室についてです。
開放的な雰囲気の室内に、緩やかにカーブした珍しい形の机が並んでいることが見て取れます。ホワイトボードの配置などは従来の教室と変わらないように見えますが、机のカーブや高低差によって、階段教室にいるような感覚を味わえました。講師と受講生の距離も近く感じられそうです。
2階教室は通常授業でも使われる予定とのことですので、実際にここで授業を受けたという方、是非感想をお聞かせください(笑)。
それでは、次に3階を見てみましょう!
これは果たして教室なんだろうか? と一瞬首を傾げたくなってしまうくらい、遊び心に溢れたリラックスできそうな部屋になっています。使われた木の大きさや種類、丸や四角といった形、色や質感など、意匠を凝らして作られているのがどこを見てもよく分かります。こちらの教室は、従来の講義形式とは違う新たな形のプログラムを視野に入れて設計されたようです。ここで行われる「授業」が一体どんなものになるか、想像してみるのも面白いかもしれません。
ここの教室は原則として社会人向けプログラムのみの運用となるそうです。学生としては少し残念ですが、使う機会が生まれることを期待しています!
取材の際に館内の案内と、様々な情報提供をしてくださった管財グループの南保さん、本当にありがとうございました。
まとめ&注目ポイント
ここで一旦、出てきたトピックを整理するとともにデザインの注目ポイントなどについて補足しようと思います。
①学生は15号館をどのように利用できるか
- 3階の教室は、原則として社会人向けプログラムのみの運用。2階の教室に関しては、通常授業でも使われる可能性あり。
- 1階には、学生はもちろん学外者も利用可能なカフェが入る予定。
ちなみに社会人向けプログラムとは、「プロフェッショナル・スタディーズ」と呼ばれる産学協働の教養プログラムのことです。Sophia Topicsでもこちらの記事で特集が組まれています。
②外装や内装の注目ポイント
- 木材を多く使うことで、脱炭素社会の実現やSDGsに貢献する狙いがある。
- 上智の精神である「多様性」や「他者との交わり」を、異なる太さの木を組み合わせたデザインで表現している。
- 格子のデザインからは風通しの良さや木漏れ日のような柔らかい光といった恩恵が受けられ、これによって15号館が新たな憩いの場になってほしいとの思いがある。
デザインなどについて気になった方は、こちらのプレスリリースも見てみてください!
新たな憩いの場、という狙いが個人的にすごく良いなと思いました。木の優しさに溢れた都会のオアシスのような15号館は、地域交流や双方向型の授業など、人と人との関わりがたくさん生まれる場になりそうです。
15号館が実際にどのように利用され、進化していくのかも、今から楽しみですね。
おわりに
いかがでしたか? 15号館の設備や役割、デザインに込められた思いなどを聞いて、実際にこの目で確かめてみたいと思った方も多いのではないでしょうか。秋学期が始まったら、是非足を運んでみてください!
キャンパス内メインストリート側からの見た目はこんな感じになっています。東門を抜けて少し進むと、表からの見た目とは裏腹にシンプルな壁面が顔を覗かせます。帰りに寄ってみるならこちらからが良いかもしれません。
利用方法についてはまだ未確定なこともありますが、新しい15号館について知ることが皆さんの新学期へのモチベーションの一助になれていたなら嬉しい限りです。個人的にはキャンパスにカフェが増えるというのがかなり気になっていたんですが……、それに関しては続報を待ちましょう。そろそろ始まる秋学期、楽しみなことを少しでも増やしたいものですね。それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。