澄み切った青空の下、上智大学が栄光を掴む!
みなさんこんにちは。
第59回上南戦の最終日、そして我々は、無事吉報をお伝えすることができます!
7日の夜からは一転、高温多湿を地で行くようなコンディションとなった日曜日。前日順延となった男女テニスを含め、今年の上南戦を締めくくる9競技が行われました。
上智大学が快哉を叫んだ1日。それでは振り返りましょう。
【7/8 競技結果】
男子ラクロス
△上智大学 3-3 南山大学△
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女子バスケットボール
Pick up!
人数、身長差、実力ともにほぼ同じだった両チーム。お互い譲ることなく接戦となり、白熱した試合でした。
第1Qで目立ったのは6番岩崎のプレー。ノールックパスでアシストしたほか、ガードとしての役割を果たすだけでなく自らもゴールに切り込むなど積極的なオフェンスが見られました。
しかし南山にわずかなリードを許したまま試合は進み、前半が終了。両校の応援団が力の入ったエールを送り合います。
後半が始まると、ついに上智が逆転します。この流れを作ったのが14番濱田のプレーでした。ディフェンスが2人もいるゴール下へ果敢にドライブし、得点を上げました。終始ナイスプレーが続き、このまま逃げ切れると思えたほどでした。
最終第4Qでは再度逆転され、上智は南山を追う展開に。ここで4番斉藤、7番髙橋の負傷が続き、チームの流れが止まった印象を受けました。残り1分で3点差に広げられたものの、勝利へ向かう姿勢を崩さず最後まで食らいつく上智。しかし南山が接戦を制し、上智の敗戦が決まりました。
試合後、6番岩崎は「不完全燃焼でした。第3Qで逆転できたあと、流れに乗れず爆発的な攻撃に繋がらなかったのが悔しかったです」と話していました。
華麗なシュートを決める一方、ボールへ飛びつき、ディフェンスを物ともせず力強く切り込むなど、執念を感じられた試合でもありました。そうした点において非常に惜しい試合だったので残念ではありますが、選手の健闘に心を揺さぶられバスケの良さを再確認できました。お疲れ様でした!
×上智大学 47-50 南山大学〇
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女子硬式テニス
〇上智大学 4-1 南山大学×
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少林寺拳法
〇上智大学 4勝1分0敗 南山大学×
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卓球
Pick up!
今年度上南戦実行委員長2人を擁する卓球部の試合。当事者たる上智大学・牧野沙保選手と南山大学・豊田幸輔選手はいずれも試合に出場しませんでしたが、まさしく、両大学の威信をかけた戦いとなりました。
まず上智大学の委員長が構える女子卓球は、第1セット目、フルセットの戦いを制し先攻。しかし2セット目はストレート負けを喫し、ダブルスで行われる3試合目も7-1の状況から逆転を許すなど、南山大学が俄然勢い付きます。
随所に光る動きを見せたものの、それ以上に要所で繰り返したミスが大きく響いたこの日の女子卓球部。この後も2セットを立て続けに失い、昨年に続く連勝とはならず。
試合後のミーティングでは厳しい言葉も聞かれたのが印象的です。
一方、そうなれば当然男女W優勝の期待がかかるのが南山大学。「6人が選ばれる部内選考で7番目になってしまった」という豊田委員長が見守る中で、男子も1試合目を奪います。
ただここから、近年の上南戦で圧倒的優位を誇る上智大学の反撃が開始。2試合目、3試合目をストレート勝ちすると、4試合目のダブルスもフルセットの末勝利。5試合目は南山の地の果てまでも付いてくるようなレシーブに屈しストレートで落としますが、6試合目は接戦を着実に物にし、最後は爽快なスマッシュで見事に決めました!
結果的には、互いの委員長がいる方から星を取り合った1勝1敗。そしてこの卓球男子の勝利により、上智大学の第59回上南戦優勝が決まりました!
女子
×上智大学 1-4 南山大学〇
男子
〇上智大学 4-2 南山大学×
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フェンシング(オープン競技)
△上智大学 1-1 南山大学△
総合 〇上智大学 45-24 南山大学×
男子 ×上智大学 43-45 南山大学〇
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男子バスケットボール
Pick up!
2点差まで詰め寄るも南山が一度もリードをさせず逃げ切りました。激戦の模様をお伝えします。
序盤は上智が立て続けにフリースローを2回獲得し、4本とも沈め良いスタートが切れました。この後、南山は開始2分の間に4ファールを取られ展開は上智優勢かに見えましたが、南山の速攻が2回決まり流れを掴みました。
第2Qは上智によるゴール下の固い守りが光り、得点を最小限に抑えました。オフェンスでは南山のディフェンスに対し力強くゴールへ向かうことが多く、フリースローのチャンスが多かったです。しかし一時2点差まで追い上げるも逆転にはなりませんでした。
後半、立ち上がりは南山が速攻、スリーポイントシュートが決まり、完全に南山のペースとなってしまいました。そのせいかゴールへ切り込むドライブが減り、外からのシュートばかりになった印象があります。さらにパスミス、トラベリングなど細かいミスが続
き、ついに20点の差をつけられてしまいました。
最後となる第4Qは、オールコートディフェンスに切り替え積極的にボールを取りに行くスタイルに変更しました。激しいプレッシャーをかけ、何度かスチールが成功し、さらに2連続スリーが決まり流れに乗ったかのように見えましたが、猛攻が続かない場面が多か
ったです。
素晴らしいプレーが幾度も見られましたが、その後に続くプレーが少なく、流れを完全に物にする時間が短かったように思います。しかしボールに食いつく強い気持ちと、スピード感あふれるオフェンスは観客の心をぐっと掴んでいました。お疲れさまでした!
×上智大学 66-73 南山大学〇
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男子硬式テニス
試合開始前は降っていた雨が時間が経つにつれ晴天に変わり、最終的にはまさにテニス日和と言った環境の中での試合でした!
試合では選手たちの一球一球に対する集中力がとても高く、点をとったらチームメイトも盛り上がって一緒に喜び、点をとられても「切り替えよう!」という大きな声が飛び交っていました。
南山側も負けずに部員が応援歌のような歌を歌ったりして、試合をみているチームメイトはそれほど多くはないけれども、圧倒させられる迫力がありました!
結果は0-9で南山に敗れてしまいましたが、充実した試合であったと言えます!!
×上智大学 0-9 南山大学〇
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アメリカンフットボール
Pick up!
今までの雨が嘘のような、青空が広がり日射しも強い、晴天の中での試合でした!
スタンドには両校の応援団や多くの観客が集まり、観客席には入りきらず、通路に立って観戦する人も多くいました。
試合の流れは、
第1クウォーター 上智7-南山0
第2クウォーター 上智0-南山7
第3クウォーター 上智7-南山0
とクウォーターごとに点を取っては取り返すことを繰り返していました。
しかし第4クウォーターでは
上智7-南山7
と両チームがどちらも点を取り合い、試合終了。結果21-14で上智が勝利しました
今回の試合はアメリカンフットボール部にとっては春の締めくくりの試合でもあったので、出て来た課題を、夏の1ヶ月のオフシーズンで一つ一つ潰していきたい、と選手たちは意気込んでいました!
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総合優勝の行方が決まった卓球部の試合終了後、両上南戦実行委員長に話を伺うことができました。
南山大学・豊田幸輔上南戦実行委員長の話
―自身が所属する卓球部の試合について
「去年より差がなくなったと思うので、来年に向けてとても明るい内容だった。(自分が出られなかったというよりも)卓球は全員でやるスポーツだし自分はキャプテンなので、チームで負けて悔しいという思いの方が強い」
―卓球部で勝敗が決まった
「それは素直に悔しい。リベンジしないといけないし、少なくとも卓球は来年絶対に負けられない」
上智大学・牧野沙保上南戦実行委員長の話
―自身が所属する卓球部の試合について
「チームで挑むという意識が強かった。だから男子が勝ったことが純粋に嬉しくて、女子が負けたのは純粋に悔しい。もっと頑張らないといけないという気持ちになった。一昨年がアウェイで男子だけが勝ち、去年がホームでどちらも勝っていたので、今年はアウ
ェイでも両方勝ちたかった」
―上南戦の総合優勝が決まった
「大会が始まる前に、負ける時はアウェイが多いと聞いていたし、圧勝だった去年のこともある。勝って帰らないと、いろんなサポートをしてくれた教職員をはじめとするみんなに合わせる顔がないと思っていた」
「そんな中、2勝2敗で週末を迎えて、その上土曜日が3連敗のスタート。野球2つも中止になり、それ以外の競技もできるかわからず、去年とは違うというプレッシャーを感じた。しかしそんなときに、屋外競技のキャプテンたちが『どんな雨や風の中でもやり
ます』と言ってくれて、その決意を感じて感動した。みんなが自分の部だけではなく、上智大学全体の勝敗を気にしてくれていたし、誇りを持って上南戦を勝ちに行ってくれた」
―卓球部で決まったことについて
「率直に嬉しい。一昨年も最後まで競っていたが、そういう時は日曜日に試合をする全ての部活が責任を感じるもの。決まったのがたまたまここだっただけで、それまでに勝ってくれたみんなのおかげだと思っている。そしてこういった競った展開の中で勝てたの
は、来年上智大学で行われる60回大会や、その後連覇の新記録を目指していく上でも大きいことだと思う」
閉会式
17時から始まった閉会式。SBC製作のダイジェスト動画に始まり、ライナンくんとソフィアンくんが各競技の結果に一喜一憂した後、我らが上智大学の今年度総合優勝が発表されました。
毎年恒例の『勝利の拍手』では、今年度上智大学応援団団長の渡邉知己さんが見事なパフォーマンスを披露し、会場は今年の上南戦一番と言ってもいいほどの盛り上がりを見せました。
体育会常任委員会委員長としての重責も背負った中で、無事上南戦勝利に導いた渡邉さんは、「4年間の思い出深い上南戦が終わったという感じ。(応援団が一人前として認められる)1年の上南戦後に号泣したことは今でもはっきりと覚えている」と上南戦への
思いを語り、勝利の拍手については「こんなにみんなが盛り上がってくれたのは(知る限り)初めてで、自分としても一番いい演技ができたと思う」と振り返っていました。
また渡邉さんは、来年60回目を迎える上南戦へのメッセージとして、「東洋思想には栄枯盛衰が60年周期で訪れるという考えがあり、上南戦も遂にそこに入るんだなと感じる。その意味では来年がひとまずの『終わり』になるが、そこで何かブレイクスルーに繋が
るような挑戦をしてほしい。伝統という超保守的な部分と、今の学生をどう巻き込むかという革新的な部分を常任委員や実行委員が持てれば、60周年を機によりよい大会になっていくのではないか」と締めくくっています。
数多のドラマが生まれた上南戦。天候が心配されましたがほとんどの競技が無事に開催され、一生に一度のストーリーが展開されました。
まずは勇敢な戦いぶりを見せた選手たちに敬意を表し、またお礼を言いたいと思います。
そして上智大学のみなさん、2連覇おめでとうございました
(ライター:上智学生記者クラブ)
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2021.08.30