こんにちは、ひかるこです。
突然ですが、みなさんは授業で海外へ行ったことはありますか? 私は先日、授業で韓国に行ってきました。その授業とは、私が上智学生記者クラブという存在を知ったきっかけでもある「東アジアの諸問題とイエズス会教育(SOFEX)」という科目。履修を通してとても濃い秋学期間を過ごすことができたので、今回は体験談をお届けします。この講義が気になっている方や日韓交流に関心がある方、授業で海外へ渡航したり学生と関わったりしたい方にはとっておきの記事です!
Part1 SOFEX/「東アジアの諸問題とイエズス会教育」とは
簡単にいうと、「韓国の大学と交流しながら、日韓お互いのことを理解しよう!」という科目で、お互いの国を行き来する現地プログラムが含まれています。韓国にあり、上智大学と同じイエズス会系の西江(ソガン)大学の学生と共に行われます。
SOFEXの正式名称はというと
Sogang-Sophia Festival of Exchange(上智大学・西江大学スポーツ・文化交流会)。
このように、当初はスポーツや文化交流が主でしたが、隣国理解やイエズス会教育を目的に学術プログラムへと発展しました。現在は全学共通科目の「東アジアの諸問題とイエズス会教育」(通称SOFEX)として、交流が続いています。
韓国・西江大学との学術交流プログラムSOFEXにて両校の学生が相互の国を訪問|上智大学 (sophia.ac.jp)
この科目の特徴は、講義期間中に3日間、実際にお互いの国を訪れて講義を受けるところ。新型コロナ感染拡大以降、渡航制限により西江大学への訪問を休止してきましたが、今年度4年ぶりに再開されました!
履修にあたっては説明会および事前選抜が行われます。
Part2 SOFEX2023! 講義の流れは?
大きく分けて4つの流れです。
①事前選考
②上智大学でのプログラム(9月・現地実施)
③オンラインでの通常講義
④西江大学での最終発表会(1月・現地実施)
①事前選考
講義の説明会や事前選考は7月中に行われます。8月の上旬頃に履修が決まりました。
②上智大学でのプログラム
今回は、履修決定後、秋学期の講義が始まる前の9月下旬頃に西江大学の学生が来日しました。一緒にUAPs(イエズス会使徒職全体の方向づけ)の基礎を学ぶ講義を受けたり、チームに分かれ、ワークを交えながら自由時間も楽しんだりします。ここで、最終発表まで一緒に取り組むチームが決まり、最終発表に向けた各チームのテーマも大方決めることになります。私たちのチームは、日韓両国で問題意識が高まっている「生理の貧困」をテーマにディスカッションをしました。自由時間の時も、街中で各チームのテーマに関係するもの、取り組みがなされているものを探していきます。その他のチームテーマでは、お互いの大学内でみられる「猫」との共存など、興味深い着眼点もみられました。
最初こそ緊張しましたが、アイスブレイクをしたり食事の時間には他のチームメンバーとも話せたりしたので、初回から対面で関わることができ、とても楽しかったです!
③オンラインでの通常講義
その後、講義は全てオンライン(zoom)上で進行されます。主な言語は英語で、様々なゲストスピーカーの方から日韓の歴史や関係性、SDGsやUAPs(イエズス会使徒職全体の方向づけ)などに関連するお話を伺って学びを深めていきます。講義時間の終わり頃にはグループワークの時間も設けられていて、感想の話し合いや交流もしっかりとできました。4Qを過ぎた12月頃からは最終発表に向けた準備が始まり、講義内では中間発表も行われます。講義外でも、LINEやカカオトーク、Instagramを活用してコミュニケーションを取っていました。
④西江大学での最終発表会
年が明けるとすぐに韓国へ訪問し、最終プログラムが実施されます。今回は1月5日から7日の3日間、西江大学の学生寮に宿泊しました。昼食では学生寮の食堂で韓国料理をいただいたり、西江大学から韓国のお菓子や近くのお店のサンドイッチを差し入れしてもらったりと、とても「食」を堪能した思い出が残っています(笑)。最終発表では、日韓の河川汚染、ホームレス問題、出前産業の課題といったテーマが並びました。緊張しつつも、今まで準備を進めてきた学びの成果を形にできました。その後は皆が待ち望んでいる自由時間もあり、韓国訪問を十二分に満喫しました!
Part3 念願のSOFEX in SEOUL! 韓国での3日間の裏側、詳しく教えます
以前、記事で私は3年生で挑戦したいことに「先輩記者の体験記を読んでずっと憧れていた授業を履修して、体験記を書くこと」を挙げていました。遂に講義内での渡航が再開し、その願いを叶えられていることに感動しています……! 今回は、コロナ禍後初の渡航の様子をご紹介します!
以前参加されたあみこ先輩の記事はこちらです↓
日程:2024年1月5日~7日
1日目
私にとっては5年ぶりの韓国だったので、前夜は楽しみで全く眠れず(笑)。眠すぎる初日となりました。日本を午後に出発したため、基本は移動が中心です。到着した金浦空港から貸し切りバスで西江大学まで向かいました。大学の学生寮でチェックインや部屋の整理などをそれぞれ済ませ、寮近くのコンビニでご飯を購入しました。インターネットで見ていた商品が目の前にあることに感動しすぎてたくさん買いました! 大学から少し歩くと、人生4カット(韓国でいうプリクラ)やチェーン店なども並んでいて楽しめます。
大学内・近くのカフェの多さはさすが韓国! 寮の前(大学内)にまで、コンビニからスターバックス、タピオカチェーン店のゴンチャなど小腹が満たせるものが揃っていて驚きました。
2日目
西江大学のキャンパスツアーからスタート!
大学内に坂道が多く、山もあったところが印象的でした。学内を堪能した後は各チームがそれぞれ準備してきた最終発表です。教室に向かうと、私のチームメンバーが寮の前のスターバックスでチーム全員にドリンクを買ってきてくれていました! 優しすぎる……優しさと美味しさに包まれながら発表を聞きます。学生寮の食堂でお昼ご飯を挟み、午前から午後にかけて全チームの発表が無事に終了しました。秋学期間の集大成が終わり、みな安堵の表情を浮かべていました。
その後は、お待ちかねの自由時間! まず、全チームで63ビルというビルの展望台に行きました。
ここは地上60階、地下3階建てで中には展望台の他、水族館などもあります。60階から見た韓国の景色はとても綺麗でした! 汝矣島(ヨイド)という場所にあり、到着するまでに漢江(ハンガン)という韓国を流れる1番大きな川を眺めることができました。
その後は各チームに分かれて観光タイム。私のチームは弘大(ホンデ)という若者に人気の街へ向かいました。とても人が多く、歩いていると路上ライブをされている方もいます。脱出ゲームやサムギョプサル(焼肉)、カフェにショッピングなど、ヘトヘトになるまで楽しみ尽くした私たち。案内してくれたチームメンバーに感謝です……。
途中から雪が降り、帰り着く頃には積もっていたので雪遊びも堪能できました!
3日目
あっという間に3日目がきてしまいました。本当に帰りたくなかったので、必死に3日目ではないはずだと自分を信じ込ませる私。しかし、やはり3日目、講義が始まると最終発表のレビューが始まります。初回から指導してくださった教授の方々などから講評をいただいてチームメンバーで称え合い、頑張ってよかったと改めて参加した意義を感じられました。修了式も行われ、記念に皆でたくさん写真を撮りました!
食堂でご飯をいただいた後は昨日より少し短めの自由時間があります。そこで私はなんと、#255の記事で紹介した留学生のジョン・ユナさんと再会し、遊んできました! 雑貨屋で好きなイラストレーターさんのグッズを買ったり、行きたかったカフェに連れて行ってもらったりしました。行きたい場所がありすぎて、少し(というかとても)タイトなスケジュールにはなってしまったのですが、ユナさんとの再会を楽しめてとても良かったです!
帰りの空港には、SOFEXメンバーのおひとりがお見送りに来てくれました。空港内では友だちと最後の晩餐としてトッポッキを食べました。
Part4 SOFEX参加者の声
実際に参加した上智・西江大学のメンバーにも感想を聞いてみました!
- 韓国の学生と交流できたのが嬉しかった。お互い母国語ではない英語で会話したり議論したりすることが大変で、言語の壁を感じた。
- 最終発表に向けて西江の学生とともにオンラインで準備するのは大変でしたが、終わったときには達成感を得られました!
- 英語が話せれば意思疎通できると思っていましたが、文化の違い等で最初は会話するのに時間がかかりました。文化の違う人と話すことの難しさを改めて知ることができて良かったです。
- SOFEXを終えて、とても成長を感じています。日本と韓国それぞれ3日間の対面交流だけでなく、毎週のグループワークにおいて母国語が異なる他者とコミュニケーションを取る難しさに何度も遭遇しました。しかし、相手が伝えようと努力している姿勢を見て、私も頑張らなければと火がつき、英語や韓国語の勉強を今までより頑張ることができました。最終日に韓国の学生から「いつも私の言いたいことをすぐに理解しようとしてくれてありがとう」と感謝をもらった時はとても嬉しかったです! 総じて、とても楽しい授業でした! 少しでも気になっている方は是非、参加していただきたいです。
- 韓国と日本が交流できる授業が西江大学と上智大学に存在していて、今回参加出来たのでても特別な経験でした! 最初はコミュニケーションの難しさがありましたが、言語の壁を越えて真のコミュニケーションを経験するきっかけになりました。
- 日本人の学生たちと交流できてとてもいい経験でした。これから2つの大学の学生たちが持続的に交流できる場があれば良いです。
- 日本の学生たちと考えを共有でき、韓国の学生と違う考え方を持っていることも分かるようになり、また似ている点も多いと感じました。距離が遠くてオンライン授業で行われ、もう少し近づくことができなかった点が残念です。
私のグループのリーダー、ユン・シヌさんからも直接コメントをいただけました。
1学期の間、SOFEXチーム5のチーム長として共にした、西江大学経済学科のユン・シヌです。最初は上智の学生たちと一緒にチームプロジェクトを進め、文化交流をすることが不慣れに感じられましたが、時間が経つにつれお互いを理解し尊重する心を持つようになりました。日本へ訪問中には日本の文化と風景を見て多くのことを学び、上智学生たちの韓国訪問時には日本学生たちに韓国文化を感じさせてあげたくて様々な場所を歩き回りました。特に、自由行動の日に雪が降ったので一緒に雪だるまを作った思い出は今でも記憶に残っていて、チームメンバーとの友情をさらに深めてくれました。今回の経験は私に新しい挑戦を恐れず、積極的に参加する姿勢を持たせてくれたようです。日本での良い思い出も心に留めておきます。良い思い出を残してくださってありがとうございました。
おわり
少々内容がボリューミーになってしまいました。それくらい、私にとって楽しさ&学びが得られた講義であり、履修してとても良かったです!!
講義では歴史や政治など、関係が明るい部分以外にも触れていきます。いつ、どのように関係が動くか分からないうえ、正解やゴールがなく簡単なことではないことも痛感しました。ですが、西江の学生も上智の学生も共通した思いは
「もっとお互いのことを知り、話していく」
ということ。文化交流が活発でお互いに関心が高まっている中で、目を向けづらい歴史や政治もあわせて直視すること、その一歩を踏み出すことが必要だと感じました。
ほぼ英語での進行、最終発表会までオンラインといった困難もありましたが、だからこそチームと協力し、得られた達成感は大きなものでした。秋学期間という短い時間の中でも、自身の成長を感じられ、「濃い」講義でした。本講義のテーマやカリキュラム、学生との交流に関心がある方全てに、履修をおすすめします!
最後にはなりますが、SOFEX2023プログラムを支えてくださった両国の教授方、一緒に学ぶことができた上智・西江大学の参加者の皆にこの場を借りて感謝を伝えたいです。
ありがとうございました! 감사합니다!