みなさん、こんにちは! ゆづです。
いよいよ今年も残すところ1カ月となりましたね。入学してから半年以上があっという間にたち、驚いている今日この頃です(笑)。
さて、突然ですが、私たち記者クラブには外国語学部生が多数在籍しています! 上智大学外国語学部には、「英語・フランス語・ドイツ語・イスパニア語・ロシア語・ポルトガル語」の6つの学科があります。そして、記者クラブに所属している外国語学部生の学科は、フランス語学科・イスパニア語学科・ドイツ語学科と様々。そして、外国語学部の各学科は、「あだ名」で呼ばれることもしばしばあります。特に、「鬼のイスパ」や「地獄のロシア」というのは、聞いたことがある人も多いかもしれません。そこからなんとなく、厳しそうな雰囲気が漂っていますが……実際はどうなのでしょうか?
今回は、未来の外国語学部生に向けて、外国語学部のことを知ってもらうために、現役の学生8名にインタビューを行いました。外国語学部での実際の生活や学びなど様々に語ってもらったので、ぜひ最後まで見て行ってください☆
1.外国語学部の魅力は?
「厳しいけれどもそれ以上に頑張れば実力はちゃんと着いて来るはず! 留学制度がたくさんあるので上智ならではの学部だとも思います。」(フランス語学科1年・沙都)
「1年から徹底的に文法やコミュニケーションを学ぶことで、2年生になるころには留学に行けるレベルまで語学力が上がること。そして3年生以降で地域研究に力を入れることで、文化や歴史など言語以外のことも深く学べること。」(ドイツ語学科2年・かしこ)
「一つの言語を集中的に学びながら、その言語が話されている国や地域の政治・経済・歴史・言語(学)・芸術などを幅広く研究できるという珍しい環境が整っていること! 言語や外国の社会、文化などを研究することへの情熱がある学生が多く、『言語が好き』という気持ちがあれば楽しい学部であること間違いなし。」(イスパニア語学科3年・のぶゆき)
「語学が好きな仲間と語学を勉強できるところ! 女性名詞、冠詞、時制、動詞の活用……などを面倒くさいと思わず、熱心に勉強する人が多い環境です。」(イスパニア語学科1年・えだるま)
確かに、外国語学部は他学科に比べ必修の授業が多く、1、2年生の間は語学の授業が週6回あります! ですがその分、しっかり勉強すれば、本当に使える語学力を得られると思います! この他にも、「少人数だから濃い人間関係ができる」や「バイリンガルの子が多い」という意見がありました!
2.外国語学部あるある
「全休がなく、必修の語学の授業は1限が多い。」(フランス語学科1年・ソウタ)
※全休=その日に大学の授業がない日のこと。大学の時間割は、自分で決められる部分もあります。そのため、場合によっては「〇曜日だけ大学の授業がない」ということも起こり得ます! そのような日を、「全休」と呼んでいる大学生もいます。
「テストに追われがち……。次から次へとテスト三昧(笑)。」(フランス語学科1年・あーさん)
「『鬼の』、『いばらの』などの異名で盛り上がる。『イスパって何語なの?』と聞かれる。」(イスパニア語学科3年・のぶゆき)
※ちなみに、イスパニア語、通称「イスパ」とはスペイン語のことです!
「新しく知った単語や表現をすぐ使いたがる(笑)。周囲の人にあんまり聞かれたくない会話は自分たちの専攻語で話す。」(イスパニア語学科1年・えだるま)
3.入学してから変わったイメージ
「フランス語を学ぶだけでなく、担当講師の専門分野(国際関係学、社会学など)をフランス語のテキストで勉強できること!」(フランス語学科1年・あーさん)
「テストがそれぞれの先生ごと(授業ごと)にあること。フランス語学科の場合ですが、フランス語学科は6人の先生がそれぞれ1コマずつ授業を担当しているため、テスト期間には6つのフランス語のテストを受けることになります。」(フランス語学科1年・沙都)
「語学の必修科目でクラス分けがあるからか、思っていたよりも、同じ学科の特定の人とのかかわりが多いこと。」(ドイツ語学科2年・かしこ)
「入学前は地獄へ飛び込む覚悟でしたが、正直意外とどうにかなっています! テストは多いですが、理不尽な量ではないです。」(イスパニア語学科1年・えだるま)
4.入学前の語学力(英語)
「上智」と聞いた時に、英語をイメージする人も多いかもしれません。特に、入学前にどのくらいの英語力を持っているのかは気になるポイントではないでしょうか……! 記者クラブの外国語学部生に、入学前に持っていた英検の級を聞いてみたところ、このような結果になりました。
記者クラブの中では、英検準1級が最多となりました。
推薦入試でも一般入試でも、英検やその他の英語資格試験を持っていれば、出願の幅が広がったり、加点されたりすることもあります! 英検やTEAPなどの様々ある試験から、チャレンジしやすいものをやってみるのも良いかもしれませんね!
※一般入試での外国語外部検定試験の加点方法の詳細については、こちら⇓をご覧ください。2025年度入試の情報を見ることができます!
5.入学前の語学力(学科の言語)
「仏検準2級。私は高校で、フランス語を第2外国語として3年間学んでいました。そのため、既修者対応として週6回ある基礎フランス語の授業は、飛び級して2年生と一緒に受けています。ですが、大学で学び始める人の方が圧倒的に多いので、初学者の人も安心してください! 既修者の人は、先生と相談の上、自分のレベルに合った授業から始められます!」(フランス語学科1年・ゆづ)
少数ながら、外国語学部には、それぞれの言語の既修者がいることがあります。「初めて学ぶけど大丈夫かな……」と思う人、安心してください! 外国語学部は少人数である分、先生方との距離が近い場合が多いので、いつでも質問できる環境が整っています。そして、大学以前に学んでいた人も、大学から始めた人も、お互いに切磋琢磨しながら学び合えるのも外国語学部の魅力です!
6.うちの学科のここがおすすめ!
「先生方が、『いつでも相談に来てね!』と言ってくださるので、質問や相談がしやすい環境です! 授業以外の時間で、仏検の面接対策を一緒にやってくださったこともありましたし、先生方が親身になって教えてくださいます✨ また、学科独自のサークルがあり、縦の繋がりが強く、先輩とも知り合いやすいです。」(フランス語学科1年・ゆづ)
「なんといっても外国語学部の中でもドイツ語学科だけにある在外履修制度です! 記者クラブの記事にも先輩の体験談(#243 私のドイツ留学体験記出発前からのリアル記録 | FIND SOPHIA)があるのでぜひ見てみてください。」(ドイツ語学科1年・ひろ)
※#243の記事を書いたのは「ドイツ文学科」の方ですが、現在(2024年11月)の時点では、在外履修制度の対象者は「ドイツ語学科生」は原則全員、「ドイツ文学科生」は上限5名までとなっています。
「文法の授業で使用するテキスト(学科オリジナル)の例文が実用的。」(イスパニア語学科1年・えだるま)
7.学科の勉強で、いま楽しいことは?
「フランス語が少しずつ分かるようになってきたこと。街を見渡すと意外とフランス語ってブランド名や店の名前に使われていることが多くって、意味が分かるようになって楽しいです(笑)。」(フランス語学科1年・沙都)
「社会学のテキストを日本語に訳す授業です! 日本語に翻訳しても内容が複雑すぎて、一見すると何を言っているのか分からない時もあります(笑)。でも、だからこそ分かった時の達成感は大きいです!」(フランス語学科1年・あーさん)
「Baumkuchen(バウムクーヘン)などドイツ語由来の言葉は意外とたくさんあるので、それを探してみると意外な発見があるかも?実は、キャンプとかでよく歌うジンギスカン(ドイツの音楽グループのDschinghis Khan)の曲って、ドイツ人がチンギス・ハンについて歌った曲なんです! ドイツ語が少しずつ分かるようになってきて、こんな風な発見をするのが楽しみの一つになっています。」(ドイツ語学科1年・ひろ)
8.学科の勉強で、いま大変なことや頑張っていることは?
「とにかく授業についていくこと!」(フランス語学科1年・ソウタ)
「4年生になるまでにDELEというスペイン語の検定試験で、CEFRのB2レベルを取りたいと考えているので、それを頑張ろうとしています。」(イスパニア語学科3年・のぶゆき)
※CEFR=ヨーロッパ言語共通の語学の習熟度を示す国際基準のこと。B2レベルは、「中上級」を意味しています。
9.未来の外国語学部生に一言!
「外国語学部は、学科に色々なあだ名があって、なんだか相当厳しい所なのかもしれない、と身構えてしまうかもしれません。現に、私もそうでした(笑)。ですが、しっかりやっていればその分努力が身につく学部だと思います! 頑張ってください!Bon courage!」(フランス語学科1年・沙都)
「言語が少しでも好きな人なら絶対楽しいよ! 待っています!!」(イスパニア語学科3年・のぶゆき)
「志望する学科の言語が初めてでも大丈夫! 好きという気持ちがあればついていけます!」(ドイツ語学科2年・かしこ)
おわりに
確かに大変な部分もある外国語学部ですが、そこで得られる学びは沢山あります! 他の記者達も言っていたように、「言語が好き、学びたい」という気持ちがあれば、刺激的な毎日が送れること、間違いなしです! 外国語学部が気になっている、もしくは外国語学部を目指している皆さん、ぜひ一緒に外国語学部で学びましょう! Je vous attends à Sophia ! (上智で待っています!)
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2023.03.17