皆さんは年末にお節料理を作ったことがありますか?
「お節はカタログから選ぶもの」と思っていたりしませんか。
SSICでは、10月2日にZoomにて料理文化継承家の柳谷晃子さんをお迎えし、「お節料理は願いごとがいっぱい」という講演+お雑煮作りワークショップを開催しました。
はじめに、お節料理の中で参加者が好きなものを挙げ、それらについて解説をしていただきました(栗きんとんが一番人気でした!)。ごまめ・数の子・黒豆がお節の中で「核」となることや、年神様を迎える風習など日本人でも漠然と認識していたことを一つ一つ丁寧に説明してくださいました。
後半はお雑煮を皆で作りました。旨味となる動物界(鰹節)+植物界(昆布・青菜)+菌界(きのこ)を使用すれば、あとは入れるものに「ルールは無い!」ということが学生たちには新鮮に響いたようです。お料理のハードルが一気に下がった瞬間でした。
参加者の声
「いつも出汁は顆粒のものを使っていましたが、とろろ昆布と鰹節で簡単に出汁が取れることに驚きました。今後に活かしていきたいです」
「体を労る大切さを痛感するとともに、自分の手で作る食事が自分を労ることになるのだという考えに至りました。食べるのが苦手なのですが、菌界×植物界×動物界を積極的に取り入れて、自分の体を大事にします」
企画者memo
文化的な側面からのお節・お雑煮の紹介だけでなく、自分で自分の食べるものを作ることが自分の身体をいたわることになり、そして環境のことを考えることにもなるという柳谷さんからのメッセージが印象的でした。2つを関連付けたことは無かったのですが、お料理をすることが自分の人生を充実させることにつながるのですね! お正月に限らず、教わった「ナッツ入りの田作り」は普段から作りたいと思いました。
今後も体験型のイベントを随時開催します。SSICの情報はLoyola、TwitterとFIND SOPHIAをチェックしてください。